見えないところに、美味しさへの探究が。
天皇杯受賞のいわし削りには、西尾商店のこだわりが詰まっています。
皆さま、店主の茶野です。
昨日も寒かったですね!
でも雪が積もらなくて良かったです。
1月「西尾商店削り節フェア」やっています!
日本一おいしい削り節ともちもちベーグルとのコラボです。
削り節サンド「茶野直球サンド」で使っている「いわし削り」食べましたか?
いわし削りって、この辺りではあまり見かけないですよね。
私は西尾商店と出会って初めて食べました。
知ってました?
いわし削りの材料って、煮干しだってこと。
かつお節のように焙乾していないんです。
原料の煮干しは、長崎や熊本近海で獲れた片口いわし、ウルメいわしを煮て干したものです。
西尾商店は、この煮て干したもの(煮干しの名前の由来)を仕入れています。
西尾商店の歴史と共にある「いわし削り」。
1906年に先代西尾栄太郎が削り節業を始めたときに、庶民でも気軽に購入でき、美味しく食べられる削り節を開発したいとの思いから、比較的安価で栄養源が豊富ないわしに注目。
比較的手軽に買えて、贅沢に使用できる、美味しいいわしの削り節は、庶民の間で大変人気となり、西尾商店がある蒲原という地の特産品となります。
西尾さんのいわし削りは、日本一の天皇杯を受賞しています。
話を伺うと、西尾商店の仕事の在り方が詰まっています。
第1に、「品質の良い原料を仕入れること」。
削りの技量が素晴らしくても、原料が良くなければ元も子もないと西尾さんは言います。
かつお節はじめ、すべての削り節に共通しているのは、西尾商店の原料に対するこだわりです。
いい時期の、いいものを仕入れる。
第2に、低温冷凍庫での保管。
良質ないわしを劣化させないように保管することです。
第3に、薄く削る技術。
切削技術(刃の調整など)がものを言います。
素材と削りの技術。
そこに「日本の食生活に欠かせない食べ物」を継承したいという思いと心。
西尾商店の愚直な仕事ぶりは、いわし削りにも表れています。