人と人のつながりから生まれた「うまかばいサンド」誕生のおはなし

人と人とのつながりあって生まれたサンド。
美味しい食べ物には、人を元気にする力があります。

皆さま、店主の茶野です。
3連休、ゆっくりできましたか?
私も「森のマルシェ」がなくなったため、久しぶりに2日間の休みとなりました。

 

今日からです!

 

「うまかばいサンド」
西尾商店削り節フェアの新作サンドです。

 

レンコンがなくなり次第、終わりですからね。

 

 

「うまかばいサンド」誕生は、佐賀県白石に住む私のお友達りかさんが年末に送ってくれたレンコンがきっかけです。

 

このレンコンが私に元気を与えてくれたんですよね。
お客さまが笑顔になる新しいものを作りたい、という気持ちを取り戻してくれたんです。

 

以下、ちょっと長くなるのでお時間あるときに読んでくださいね。

 

 

実はりかさんからレンコンをいただく前から、今年の西尾商店削り節フェアにレンコンサンドの新作はどうだろうか?と考えていました。
でも、心が動きませんでした。
レンコンを市場で買ってまで作る気になれず。

 

心が動かなかった理由はもう一つ。
12月の「Xmas焼き菓子フェア」中は、焼き菓子とクリスマスケーキ「ドナウ」もあり、新作に着手する余裕が一切なかったんです。
年末年始の休みに入るまでの5週間、1日の休みもなく動いていました。

 

特に予約で完売したクリスマスケーキ「ドナウ」は、最高級のワインを使ったプレミアム価格。
失敗は許されない。。。
今でこそ笑って話せますが、「ドナウ」の仕込みが始まるとプレッシャーはマックス状態で寝付けない日々が続きました。
「ドナウ」を頼んでくれたその信頼に確実にこたえられるのだろうかと。

 

ベーグル作りと並行して「ドナウ」を仕込み、焼き菓子もフルラインナップで仕込んでいました。
毎朝、ドキドキするんです。
今日は仕事が終わるのだろうかって。

 

ベーグルの仕込みを落としたり、時間がない時は焼き菓子も作らなければよいだけの話です。
営業終了したらすぐに帰れるように、無理しないで作れる数だけ作ればよいだけの話です。
でも、それができないんですよね。
来店されるお客さまの数に合わせた数量を、全力で限界まで作らないと店として責任を果たしていないような気持ちになってしまうんです。

 

12月の最終営業日が終わった時、心底ほっとしました。
皆さまも同じだと思いますが、この1年間、コロナもあり、スタッフのこともあり、お客さまに対する責任もあり、全力で毎日取り組んできたつもりです。
休みなく仕込んでいたので、体もバキバキで振り向くことも難儀な状態でした。
最終営業日が終わって自宅に戻って、立ち上がることができませんでした。
ほっとしちゃったんです。
1月から気持ちが立て直せるんだろうかと心配になるほど、腑抜けた状態に。
新しいことをやるパワーが持てませんでした。

 

そんな時、佐賀県のりかさんからレンコンが届きました。
食べたときに、美味しくて感動して、元気が湧いてきたんですよ。

 

「このレンコン、うまかばい!」って。

 

そして、このレンコンをベーグルカンパニーのお客さまに食べてもらいたいという気持ちが、溢れたんです。
疲れ切ったと思っていたのに、自分でもやる気がわいたことにびっくりしました。

 

私は知りませんでした。
佐賀県の白石って場所は、レンコン生産量が全国3位だってこと。
その約8割が白石町で作られていること。
白石のレンコンは、一般的なシャキシャキ食感ではなくて、モチモチ、ホクホクとした食感であること。
そして、とびっきり美味しいこと。

 

ベーグルカンパニーに来てくれる皆さまに、そういったことを含めてこのレンコンを紹介できたら喜んでもらえるのではと。
そして皆さまが笑顔になってくれたら、私やスタッフも嬉しいだろうなと思いました。
そう思ったら、レンコンサンドを作らねば!!という情熱が驚くほど湧いてきました。

 

腑抜けだった私に、美味しいレンコンが力を与えてくれたんです。
りかさんがレンコンを贈ってくれたレンコンを食べて、私のやる気が復活しました。
レンコンの力だけでなくて、りかさんの「美味しいもの食べて元気出してねー」という思いの相乗効果だと思ってます。

 

やっぱり美味しい食べ物には、人を動かす力があるなー。
ベーグルカンパニーで美味しいものを作ることで、元気のない人に元気のきっかけを作れたら、それ以上のやりがいはないはずだよねって。

 

正月の日に、りかさんに「レンコンサンドやりたいんだけれど、りかさんの紹介で何とかならないか」といきなりお願い。
りかさんが間に入ってくれて今回のレンコンが調達できました。

 

 

 

余談になりますが、りかさんとは、POPの勉強で知り合いました。
今のお店のPOPは全て私の手書き。
すごーく昔はパソコンで書いたものをプリントアウトしていた時代もありました。

 

手作りのベーグルを作っているのだから、お店のPOPも手書きの方が統一感あるなと思ってある時から変更しました。
当時は今以上に、POPの字体やキャッチコピーに何を書いてよいのかわからず四苦八苦。

 

やっぱりPOPの書き方を勉強しよう。
そう思って本を買い、「POPの学校」の講座に行きました。
そこで、りかさんを紹介してもらいました。
りかさんはPOPの世界では、素晴らしいPOPを書くことで名前の知れた方。

 

初めて知り合ったりかさんがベーグルカンパニーのために書いてくれたのが、写真のPOP。
私とスタッフの似顔絵や、りかさんの似顔絵含む可愛いイラストや字体に嬉しく、真似をしたものです。

 

りかさんと知り合う前から、私は佐賀県が大好きで、1年に1回は旅行に行っていました。
SAGA、大好きです。

 

のんびりした自然、
綺麗な水、
美味しい食べ物、
まろやかなお茶、
素晴らしい陶器、
飾り過ぎない温泉。

 

あー、早くコロナが収束して佐賀県にまた遊びに行ける日が来ますように。

 

いつものことながら、長くなってしまいました。
最後まで読んでくれた皆さま、「あいがとう!」☚佐賀弁(笑)