上品な「しずくっこ」に合わせたのは、アカシアの花のような香りの1989年産の貴腐ワイン!
桃のような香りの可憐ないちご「しずくっこ」のケーキ「フレーズfraise」。
2/29(土)から、週二日水曜日と土曜日に販売します。
今回は特別なワインを使います。
しずくっこの味わいを引き出し、スポンジ生地の口溶けを早くするために、選んだワインはこれ。
1989年産
フランス マコンクレッセ
ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン マコン ヴィラージュ
キュヴェ・ボトリティス 1989
Domaine de la Bongran Macon Villages Cuvee Botrytis 1989
ソムリエ時代に、仲間と一緒に勉強のため訪問した醸造家です。
とっても有名な方なので、普通ではアポが取れないのですが、ソムリエ世界一の紹介でもぐりこめました。
ドメーヌ・ド・ラ・ボングランのジャン・テヴネ氏は学者肌。
長年ビオロジックを実践しています。
日本から来た私たちにフランス語で一生懸命に醸造の説明をしてくれました。
外で畑の土を踏ませてもらいましたが、化学肥料を一切使わないからふわっふわです。
ぶどうの収穫も手摘み。
醸造所の中も手入れが行き届いていて、ワインに相応しい菌以外はいない感じです。
この貴腐ワイン。
ブルゴーニュとしては、貴腐ワインは希少です。
貴腐ワインを生むボトリティス菌。
地中に蓄えられた湿度が10月、日中の気温が高くなる日に蒸気として地上に放出されると良質のボトリティス菌の発生をもたらし、貴腐ワインを作ります。
自然が生み出す偉大な現象です。
だから、毎年はできません。
10年のうちで数回作れるかどうかの貴重な貴腐ワインです。
数十年の熟成を経て、開花します。
ちなみに、上原さんちのいちご畑も、化学肥料は使いません。
コストは高くなりますが、有機肥料で育てています。
今回、どのワインを「フレーズfraise」に使おうか考えたときに、心に浮かんだのがテヴネ氏のワイン。
栽培に対する静かな熱い情熱が似ているからです。
2/29(土)から登場の完熟いちごしずくっこのケーキ「フレーズfraise」。
上原さんからリレーを受けたいちごに対する思いが、ジャン・テヴネ氏と私を巻き込んで、皆さまに共感してもらえますように!!