にんにくの甘さの秘訣は、佐世保ならではの牡蠣の貝殻を使う肥料と田崎さんの実直な栽培ゆえ。
皆さま、店主の茶野です。
朔日に引き続き、佐世保ジャンボにんにく農家の田崎さんに会いに行ったお話の続き。
遠方はるばる訪問しにいって良かったと思った理由は、自分の目で見れたこと。
田崎さんの畑の整然とした綺麗さ。
そして、田崎さんの飾らない自然体な人柄。
田崎さんのジャンボにんにく畑を見せてもらいました。
見てみてー。
すっごく綺麗なんです。
畑が。
にんにくは植えられているすぐ脇に、菜の花や季節の草花が咲いています。
今まで私が知っている農作物の畑の印象とはちょっと違う。
この花、食べると甘いんですよね。
パクリと口にする田崎さん。
にんにくが育っている脇には、こんな可憐なお花が自然に咲いています。
田崎さんのにんにく畑は、牡蠣の貝殻が肥料として使われています。
牡蠣の貝殻を溶かして液体にして散布します。
すると、カルシウムやマグネシウムが吸収されやすく、にんにく自体の栄養価が良くなります。
また堆肥も有機肥料。
上手に育つと、甘いにんにくができます。
田崎さんがジャンボにんにく栽培を始めたのは、10年くらい前。
最初はお兄様がやっていましたが、受け継いだとのこと。
お兄様はみかんを栽培しています。
なぜ、佐世保でジャンボにんにくだったんですか?との質問しました。
「周りが、ジャンボにんにくはお金になるよ」と言っていたからと恥ずかしそうに照れて返答してくれました。
で、実際どうですか?とさらなるツッコミでみました。
「いや、それが現実はなかなか・・・・・」と。
実は、田崎さんは音楽が好きでその道に進みたかったとのこと。
ご実家である農業をやるために帰省し、忙しくて音楽でできなくなってしまいました。
「ピアノ聴きます?」
最後は田崎さん、ショパンを弾いてくれました。
大人になってから始めたとは思えないピアノの演奏。
田崎さんのものごとを極めずにはいられない、まっすぐな情熱をまじかで感じることができました。
この人が育てているんだとわかった今。
今後は私にとってジャンボにんにくは田崎さんそのもの。
単なる「もの」ではなくて、思いのつまった重みのある命に思えます。
こういう気持ち、つまり農家の方への溢れる気持ちって、私にとってはとても大切。
田崎さんの人柄、にんにく畑、佐世保の自然など、私というフィルターを通して感じたことや感動したことがベーグルになっていくから。
田崎さんが大切に育てたジャンボにんにくを、ベーグルカンパニーがその思いに寄り添いながらジャンボにんにくをベーグルに変える。
ベーグルカンパニーのベーグルを食べてくれる皆さまに、この思いが伝わるようにもっと美味しいベーグルを極めていきたい。
最近さらに強く思います。