上原さんちのいちご生タルト誕生のおはなし

いちごの味わいが主役の飾り過ぎないタルトは、フランスでの経験から。

皆さま、店主の茶野です。
上原さんのいちご、食べてますかー?

 

「上原さんの生いちごタルト」
2/25(土)26(日)作ります。

 

今回の生いちごタルトで目指したのは、

●上原さんのいちごが主役のタルト。
●シンプルで潔く、でも全体としてタルトになっていること。

 

いちごの味がタルト生地やアーモンドクリームに負けないように、アーモンドクリームの上にいちごを煮詰めたジャムを塗ってます。
また洋酒を使うことで香りの波を作っています。

 

このタルト誕生までのおはなしを以下に書きますね。

 

ずーと作ってみたかったいちごのタルト。
今年はやっと登場させることができました。
食べてくれる皆さまがいてこそ作れるので、ありがたいことです。
先週末と今週の祝日にも焼かせていただきました。

 

今回いちごのタルトを作るにあたり、どんなタルトにしたいのか自分なりに数日かけてじっくり考えました。
タルトといえば、フランス。

 

フランスのブルゴーニュで、庭で成っている果物をタルトにして振舞ってもらったのが衝撃的に記憶に残っています。
なんて素敵なんだろうと感動。
そのイメージが強いせいか、私にとってタルトとは、季節の果物を美味しく食べる最善の方法というイメージがあります。

 

その時食べたタルトはすごくシンプルな作りでした。
タルト生地にアーモンドクリームを流し込んで、果物を置いて焼きこむ。
そんな感じのタルトでした。

 

いちごを美味しく食べるタルトとは?
ベーグルカンパニーらしいいちごのタルトとは?
と考えた時。
フランスで食べたタルトのイメージのように、シンプルで素朴で、家庭的なあったかさを感じるような作りこみすぎないタルトにしたいと思いました。
いちごが美味しくて、でもタルトとしてもみずみずしくて。
そんな感じのタルトにしたいと。

 

そう思ってネットで「いちごタルト」と検索してみました。
アーモンドクリーム+カスタードクリームの上にいちごが乗っているタルトのなんと多いことか。
はたまた生クリームまで乗っていて、クリームが3種類も使うものも結構ありました。

 

カスタードクリームとの組み合わせが多いってことは、いちごとの相性がいいってことで広く支持されているからだよね。。。
多くの人が大好きな組み合わせのいちごのタルトですが、(すごく生意気な言い方ですが)私個人としてはクリームたっぷりのいちごタルト作って皆さまに食べて欲しいとは思えなかったです。
自分のいちごタルトのイメージに入っていない要素は、引いて、引いて。

 

こちらの写真は試作で作ったもの。
大きなサイズで焼いてイマイチだった時、食べるのが大変なのでこういうタルトレットで焼くと便利です。

 

この写真は、カスタードクリームにバターを合わせるクレーム・ムスリーヌといちごの組み合わせ。
いちごが動かないようにクリーム合ったほうが良いか、、、と思い試作したもの。
食べてやっぱりボツ。

 

今回の生いちごタルト、食べてくださった方から「いちごが美味しいのはもちろんのこと、タルト部分がとーても美味しくて感動しました」とメッセージいただきました。
いやー、嬉しいです、本当に。
ありがとうございました。

 

生いちごタルト、来週末はやるのか、やらないのかまだ未定です。
来週は違う焼き菓子を考えているので、そちらも楽しみにしていてくださいね。