「高橋真二郎フェア」に来てくれた皆さま、本当にありがとうございました!
皆さま、店主の茶野です。
本日、「高橋真二郎フェア」が終了しました。
この1か月間、たくさんのお客さまに食べてもらえ、たくさんの「美味しい!」という言葉と笑顔をいただき、私たちにとって充実した幸せな1か月間でした。
「こんなに美味しい豚肉を紹介してくれて、ありがとう」
「岩手県まで行ってきてくれて、このフェアをやれることになり、ありがとう」
「食べ物で感動するのは久しぶりです」
「今まで食べていた豚肉加工品は何だったのか?と思うおいしさです」
などなど、本当にたくさんの嬉しいお言葉をいただきました。
高橋さんの豚肉はすごい!と思ったのは、初日からでした。
食べた方がすぐにラインをしてくれ、次の予約を入れてくれる。
感動したとすぐにラインで報告してくれる。
皆さまの感動が手に取るようにわかり始めました。
本物は違うんだ!本当に素晴らしいものは、誰もがわかってくれるんだ!と嬉しくなりました。
今だから話せることがあります。
開始前は本当に不安でした。
フェアをやるとスタッフに話し、一日のサンド仕込み量はこのくらい作りたいんだと伝えた時、スタッフ全員が黙りました。
「難しいと思います。600円なんて高いサンドを買ってくれる人はそうそういないと思います。」
「ベーグルとサンドは売れ行きが違います。サンドはお昼が勝負だし、そんなに売れません」
とスタッフ全員に言われました。
「まずは私たちが高橋さんの豚肉サンドは売れる!と思わなければ、売れるものも売れない!変わるべきは私たち自身だ」と言う私に、「理想はわかりますが、、、」と。
フェア前日には、「明日から誰も来なかったら、、、」と言われる始末。
さすがにそこまで思われると私も心配になりました。
スタッフにがっかりされてしまうのか。。。?
ふたを開けてみると、すごい予約数とリピート数でした。
600円という決して安くないサンドを、何回もリピートして買ってくれ、一度に5種類全部買ってくれる方がたくさんいらっしゃいました。
開始2日間で、それ以降の予約数などを踏まえると豚肉が全然足りない!という事態になりました。
3日目からは、予約に切り替えました。
それからは、連日高橋さんに連絡して、どうにかならないか交渉する日々でした。
嬉しい誤算でした。
高橋真二郎フェアとして、5種類の豚肉加工品を使ったサンドを販売しようと決めて高橋さんに相談したのが7月。
それからほぼ毎日、今回のフェアのことばかり考えてきました。
5種類は何を選ぶのか?
選んだものの在庫はあるのか?
配送はどうするのか?
スライスしたものなのか?
ブロックで届くなら、どうやって、どのくらいの厚さでスライスするのか?
届いた豚肉を収納する場所はあるのか?
お客さまへの告知はどうしたら良いのか?
選んだ5種類のサンドはどういう内容にするのか?
告知用ちらし作りのため、豚肉を取り寄せて試作を繰り返す日々。
ちらし作成、印刷に1か月くらいかかるので、取り急ぎ内容を決めて写真を撮って印刷に回す。
いったん決めたサンドの配合も、途中納得がいかなくなり、最終的に決まったのは前日。
前日にスタッフにラインで配合表を配り、「これに決めたから、明日すぐに動けるように内容とグラムを覚えてきてね」とメッセージ。
結局、ちらし撮影用の豚肉量より約2倍の豚肉をサンドすることになりました。
それから毎日、本当にあっという間でした。
毎日、毎日、サンドを作り、さすがに手早く作れるようにもなりました。
このフェアで、高橋さんの豚肉を紹介できて本当に良かったと思っています。
皆さまが喜ぶ笑顔を見れたことが、何より良かった!
「次回を楽しみにしています」とおっしゃってくれる皆さまの笑顔が見れて良かった!!
レバーや生ハムなどが足りないので、次回はもっと用意できないか?と聞いたとき、高橋さんから以下の連絡が来ました。
「豚肉加工品は、”頑張って子豚を生産してくれた母豚を美味しく食べてもらいたい” という観点から加工しています。
そのため、1頭丸々無駄なく使いたいという気持ちが根底にあります。
畜産業という生業で生計を立てている身でおこがましいのかもしれないのですが、命に対する感謝と敬意は忘れたくないと思っています。廃棄にしてしまうくらいなら、自社で捌ききれない在庫を抱えたくないと考えています。1頭丸々フェアができたら本当に幸せだと思いますが。。。大手のように量産し、販売出来たらいいのかもしれませんが、力不足で申し訳ありません。」
私、このメッセージに号泣しました。。。
「命に対する感謝と敬意」
こういう気持ちを持って豚を育てている高橋さんだからこそ、感動する豚肉を作れるのだと。
あらためて、高橋さんの豚肉を使えたことをありがたいと思います。
「高橋真二郎フェア」を企画し、皆さまに最高の豚肉を紹介する機会を持てたこと、本当にありがとうございました。
そして、高橋さんと一緒に仕事ができたことを最高に誇りに思います。