努力が報われて、みんながうれし涙!
皆さま、店主の茶野です。
嬉しいことが起こりました!
スタッフyukoがベーグルを焼く手順を一人で行動できるようになったのです(涙)
ベーグルを焼くのは、はっきり言って簡単ではありません。
特にお店として品質を保ちながら、お金をいただけるベーグルを毎日焼けるようになるまでは、技術の習得が必要。
その習得までにどのくらいの時間がかかるかは、個人差があります。
ベーグルは、「ケトリング(茹でる)」と「オーブンで焼く」というふたつの工程を同時にこなすので、同時に物事を処理する力や優先順位を瞬時に判断する力が求められます。
1枚焼いてから、次の1枚を焼くというのならそんなに難しくないのですが、、、
ベーグルカンパニーの場合はオーブンを空けることなく常に焼き続けています。
1枚目が焼けてオーブンから出てくると同時に、間髪あけずに茹であがったベーグルをオーブンに投入する。
この繰り返しです。
子育て中のスタッフが多く、子供を保育園に預けてから出社して焼き始めるので、焼き始める時間は開店から逆算してもぎりぎり。
オーブンを空けないように効率よく焼くことを教えています。
その日によってベーグルの発酵状態が違うので、茹でる時間(数秒から数分)もベーグルの種類により違います。
茹でる時間を予測して、茹で上がって入れる場所があくことを逆算しながら茹で始めてオーブンに入れる。
もはやスポーツに近い感覚です。
スタッフyukoがベーグルカンパニーに入って1年半。
将来はいつかパン関係の仕事に就きたいと思っていた彼女。
入ってきたときから、一人前のパン職人になりたいと言っていました。
人一倍やる気があって、
人一倍頑張っているのだけれど、
失敗の連続でなかなか上達しない。
いくら良い生地をあげてきて、成形もきれいで、発酵状態も良くても、茹ですぎたり焼きすぎたりしたら全てのことが台無しになってしまう。
先輩スタッフがyukoにつきっきりで教えているものの、オーブンを一人で回せるようになる日は来るのか?という状態でした。
その日はある日突然やってきました。
いつまでもフォローできないから独り立ちするようにと、一人で出社して一人で焼くようにしたのです。
出社してベーグルが焦げていたらどうしよう、、、と不安を抱えながら店に行くと、なんとテキパキ動くyukoが。
誰にも頼れないという状況になり、たくさんイメージトレーニングを繰り返してきたyukoは、一人で状況判断しながらスピードにのって焼いていました。
自分一人の力で何とか焼き上げようとする姿を見て、なんと私たちスタッフは感動で涙ぐんでいるではないか!
今までずっとうまくできないyukoを見てきた私たち。
時間はかかっても努力は裏切らない。
そして努力する姿が周りの人を感動させる。
スタッフの成長を見て、みんなが泣くことって初めてじゃないでしょうか。
諦めなかったyuko、ありがとう!!