「みかんとクリームチーズベーグル」、残り数日で終了!

麻生区産、無農薬で栽培した実家のみかんです。

みかんを煮詰める

今年はたくさんのみかんを剥きました。
そしてたくさんのみかんベーグルを作りました。
最後のみかんを煮詰めたので、明日からの数日でみかんベーグルは今季は終了です。

みかんは川崎市麻生区の実家のみかんで、無農薬で育てています。
実家は農家ではありませんが、父親が野菜や果物を育てるのが大好きで、講習を受けながら栽培していました。
何より土を力強くするのに一番力を入れていました。土が良いから農作物が元気で薬が要らないのです。
その結果、甘さと酸味のバランスの良い昔懐かしい味のみかんがなります。

父親は昨年亡くなりましたが、最後の数日はお店はスタッフに任せて病院で一緒にいれて最後を看取れました。
今年のみかんベーグルは父親に食べてもらうことができませんでしたが、豊作でたくさんのお客さまに食べてもらえたので、喜んでいると思います。

みかんをベーグルに使おうと考えた時、みかんはほぼほぼ水分なので難しいだろうなと思いました。
みかんも11月初めの収穫が始まったばかりの味と、収穫後寝かした味は全然違います。今頃のみかんは皮はくしゅくしゅになり剥きにくいですが、とびっきりの甘さです。

みかんは皮を剥き、砂糖と一緒に房ごと限界まで煮詰めます。
煮詰めて冷蔵庫で冷やした後は、スプーンですくえないほど硬いです。グミのようです。
煮詰め方も最初はよくわからず、弱火でじっくり煮詰めていましたが、やめました。今は最初から強火で一気に炊き上げます。
ゆっくり煮ると色が悪くなります。強火で潔く迷いなく加熱すると、うっとりするようなつやっつやの山吹色になります。
爪が痛くなるほどみかんの皮を剥いても、煮詰めるとびっくりするくらいほんのわずかです。
それほど煮詰めたみかんも、ベーグルとなって焼かれると再び水分に戻りベーグルの綴目から漏れ出ようとします。
最初は煮詰めたみかんだけを巻き込んでいましたが、べたべたで商品にならなく、みかんが漏れないようにとクリームチーズに合わせて入れることにしました。あんこと合わせた時代もありました。

今はみかんとクリームチーズという意外な組み合わせが皆さまに受け入れられ、美味しいと言ってもらえるようにまでなりました。

今季はあと数日で終了。
終わってしまうと次回は今年の11月後半から。
寂しいけれど、期間が限られる旬を大切にしたいと思っています。