マフィンをしっとりさせる作り方

ニューヨーカーの日常に寄り添う焼き菓子マフィン。
シンプルかつ素朴でありながら、ほんの少しのコツでさらに美味しく。

皆さま、店主の茶野です。
今日は、アメリカンベーキングの定番スイーツ、マフィンの生地をしっとりさせるおはなしです。

 

7月は、
「旅するベーグル&焼き菓子ニューヨーク」
ベーグルの本場ニューヨークをイメージしたサンドや焼き菓子を作っています。

 

マフィンはワンボールでただ混ぜるだけでもできます。
私も自宅で、ちゃっちゃっと材料を次々に混ぜるだけで作ります。
自宅では手軽さも大事だから。

 

お店では生地の食感が大切なので、ハンドミキサーでふんわりするまで混ぜていきます。
マフィンを作る朝の時間帯は、ベーグルのケトリングや焼成をやっているのと同じ時間なのでバターが柔らかくなりすぎないように生地の温度には注意します。

 

バターを柔らかくして、きび砂糖を2~3回に分けて加えます。
この時、ハンドミキサーで。
白くなるまで混ぜすぎない事。
まだまだ混ぜていくので、ここでは白くなる手前で終えます。

 

次に卵を分離しないように、最初はすこしづつ。
これも2~3回に分けて、ハンドミキサーで生地がつながったら終わり。

 

そして、小麦粉とアルミフリーベーキングパウダー。
ここからはヘラで。
2回に分けて、約9割粉気がなくなるまで。

 

最後に牛乳。
ヘラで。
牛乳がまざって、少しだけつやっとしたら混ぜ終わり。

 

最後にハンドミキサー再び。
約30秒間。
低速で。

 

一か所のみ集中して生地のキメを整え、次に隣の1か所へ移動し、全体に低速をかけます。
1か所5秒くらいをハンドミキサーを動かさないで。
生地がホイップしたみたいに、白っぽくなり、空気を含んでふわっとなります。

なんとなく全体が白くふわっとなったという感じでOKです。
それ以上やると、ふわふわしすぎて、逆にマフィンではなくなってしまうのでやりすぎ注意です。

 

一番良いのは、泡立て加減を覚えて、食べた後の食感と照らし合わせること。
もっと軽めが良いなと思ったら、最後の泡立てを長めに。
もっとどっしりが良いなと思ったら、最後の泡立てを短めに。

 

何でもそうだけれど、美味しいって人それぞれなので。
そして「こう作ったら、こうなった」ということを把握できると、アレンジする力がついてきて上達します。
経験=美味しいもの作る力となるので、ぜひチャレンジしてくださいね!