ちかげさんのりんごがおいしいワケ 摘花編

りんごは1本の木に16,000個も花が咲きます。
美味しいりんご作りに欠かせない摘花の高い技術。

 

皆さま、店主の茶野です。
りんごがおいしいのにはワケがあります。
今回は摘花のおはなしです。

 

10/12(火)~11月20日(土)予定。
「ちかげの林檎園 BIG APPLE フェア」
完熟で蜜入りの美味しいりんごを使って、サンド、ベーグル&焼き菓子を作ります。

 

 

りんごの花って、大きい木だと16,000もの花が咲きます。
ちかげさんが送ってくれたりんごの花の動画。
桜の花みたいにこんなにたくさん咲くのですね。
きれい。

 

一つのりんごの芽からは、4つから6つの花が咲きます。
中心に咲く花とその周りに咲く側花で構成されていあす。
中心花は一番充実した花で、品質の良いりんごができます。

 

真ん中にあるのが良いりんごを作る中心花です。

 

16,000もの花は最終的には700個の実まで絞ります。
摘花の仕事は、大きな木だと一人で一日1.5本が精一杯。

 

摘花や摘果は基本、来年の花芽が形成される次期まで終わらせる必要があります。
そうしないと、花が全部果実になってしまい、そこに養分が取られてしまい、次年度の花芽形成がうまくできなくなるからです。
花芽形成が始まる次期は6月下旬から7月下旬と、品種によって違います。
早く花芽形成が始まる品種から摘花や摘果を終わらせていく必要があります。

 

今年のように春の霜被害があると、花がしっかり実になるかは、実になるまでわかりません。
実になった後でも、品質に問題がでてくる可能性があり、実になってからの見極めが必要です。
花芽形成のために早く摘花をするか、霜被害を見極めるために遅く摘花摘果をするのか。
どの品種からやるのかの順番の問題。

 

今年はそういう諸々の決断を迫られた大変な年となりました。

 

私たちが手にしているちかげさんのりんごは、そんな苦労があったとは思えないくらいの安定したおいしさのりんごです。
プロって、いい時だけでなくて悪い時でも、安定した品質のものを生み出せることなんだなと。

 

 

最近のちかげさんのインスタで、ちかげさんが書いています。

「今日は委託販売用のシナノスイートを収穫🍎(直販用はもう少し樹上完熟させてから収穫します)
なんだろ、すこぶる品質が良い。
やっと自分にも、こんな良いりんごが作れるようになったんだなと嬉しくなる。
りんごは手をかければかけただけ、品質で返してくれる。
誰かに褒められなくても、このりんごを見るだけで自信がつく。
もちろんスタッフのがんばりがあってこそだけどね。みんな頑張った💪
そしてあと1か月、無事全品種収穫できますように🙏」

 

苦労した今年のりんご栽培があるから、品質の良いりんごが収穫できていることが最高に嬉しい。
その喜び、わかる気がします。

 

ちかげさんの渾身のりんごをぜひ皆さまに食べてほしいな。
見えなくても、おいしさの向こうに見えるから。
一生懸命手間暇かけるりんご栽培が。

 

 

ちかげの林檎園の情報はインスタにて。