他では出会うことのないユニークなサンドは、アメリカやイギリスに住んだ経験から誕生。
皆さま、店主の茶野です。
もうね、このサンドー!
見た目かわいいし、色とりどり。
「ピーナッツバター入りミックスサンド」
でも信じられないくらい作るのに時間がかかるんです。
今週末で終わるので、ぜひお早目にね。
今日は「ピーナッツバター入りミックスサンド」へのこだわりと誕生のお話。
何層にもなっているからこそ、かじる部分によって味わいが違う。
いろいろな味が出てくるから食べ飽きない。
味わい深いサンドなんです。
今、ベーグルカンパニーは私とスタッフAKI,KAORIだけ。
休みをまわす関係で、二人で仕込みと販売をしています。
一番人がいないのに、一番手間暇かかるサンドを考える私も私です(笑)
まずベーグルを3枚のおろすという至難の業。
これがね、大変なのはうちのベーグルがもちもちしているからなの。
パサパサのベーグルや硬いベーグルだったら、簡単に3枚におろせる。
でもね、焼きたての吸い付くようなもちもちベーグルはカットするナイフにくっつく、くっつく。
もちもちはいいことなのに、スライスする場面になると悪者扱い。
「もちもちしずぎて、スライスできない!」
3枚におろしたベーグルの断面に、クリームチーズやピーナッツバターを塗っていきます。
ピーナッツバターは2種類使います。
千葉県八街のますだの香るピーナッツクリーム。
これね、香りがすごくいいの。
そして、粒感をわざと残した自家製のピーナッツバター。
香りと食感を2種類使うことで出します。
ベーコンは、キュウリと一緒に噛みきりやすいような焼き加減で。
卵は黄身が流れ出ないくらいの焼き加減。
焼き加減にも全て理由があります。
塩加減も、ピーナッツバターの甘さと合うように塩を使います。
組み立てる順番、
焼き加減、
塩加減、
各具材の量、
スライスの程度などなど。
全て自分で何回も作っては食べて決めています。
この量だと味が目立ってしまうので、もっと少なくとか。
これはバランスが悪いから、この具材をもっと多くとか。
食べて、次の試作を作って、また食べて、また次の試作を作っての繰り返しです。
美味しいって正解はないじゃないですか。
その人の育ってきたバックグラウンドや、普段食べている家庭の味とか、今日の体調とか。
私はアメリカに住んでいたことがあって、ピーナッツバターを使ったサンドを普通に食べて育ったし。
イギリスに留学していた時も、毎朝ピーナッツバターを食パンに塗って食べていたくらいピーナッツバター大好きだし。
そんな経験がある私が「これ、いいんじゃない」「これ、お客さまに食べて欲しい」と思うものをベーグルカンパニーで作っています。
このブログを書きながら、急に思い出しました。
uniqueユニークであること。
海外にいたころ、ずっとuniqueでありたいと思っていたこと。
uniqueって、他には存在しないこと、唯一無二ということです。
uniqueへの願望。
それがベーグルカンパニーでの商品作りに出ているのかも。
と思う次第です。