「やまつ辻田フェア」をやりたいと思ったワケとは

「鷹の爪に恋しているんや。」
やまつ辻田の使命とは、鷹の爪を守ることで日本の食文化を守ること。

皆さま、店主の茶野です。
いよいよ7月1日から「やまつ辻田フェア」が始まります。
商売の先生でもある笹井さんから送られたやまつ辻田の七味唐辛子に感動し、いつかやまつ辻田の和風香辛料を使うフェアをやりたいと思って数か月。
やっと始まります。
今回はやまつ辻田フェアをやりたいと思ったワケについて書きます。

 

7/1~
「やまつ辻田フェア」
昔ながらの味を絶やさず、今に伝える和風香辛料の世界をベーグルと共に。
合わせる野菜は地元の麻生区「いのうえのうえん」の野菜です。

 

 

志ある人が生み出す本物の七味唐辛子に出会った時の衝撃と感動。
本物のもつ力と美しさに魅了されました。
そして、この感動を皆さまと一緒に分かち合いたく、フェアを企画することにしました。

 

やまつ辻田の代表的な原料のひとつに、日ごろ私たちもよく耳にする「鷹の爪」があります。
鷹の爪という名前で日本内で流通する99%のものが外国産だって私は知りませんでした。

鷹の爪とは、何百とある唐辛子の一品種のみを指します。
その香りと辛さは群を抜いています。

 

しかし今、鷹の爪は絶滅の危機にあります。

 

理由を、私にやまつ辻田を紹介してくれた笹井さんの著書「売れる人がやっているたった四つの繫盛の法則」から以下抜粋します。

 

【熟す時期が不揃いであること。
上向きに一つずつなる実の小ぶりさゆえ、摘み取りに時間がかかります。
1キログラムの粉を作るのに6000個ほど必要ですが、10時間摘んでも3キログラムにもなりません。

他の品種のように採算がとれず、外国産には価格で太刀打ちできないことから、多くの生産者が栽培をやめていきました。
古来、日本人が愛してきた味が、経済効率性を理由として消えていこうとしているのです。

「ここであきらめては、日本から鷹の爪が消えてしまう」と、辻田さんは奈良県や和歌山県、京都府、長野県、鹿児島県など各地の農家に鷹の爪の種を託し、採れた実をすべて買い取ることで純粋種を守り続けています。

その理由をこう語ります。

「正直言って、売り上げは微々たるものだし、利益も少ない。
しかし、鷹の爪を守ることは自分の使命と言っても過言ではありません。
これを守り伝えていくは、日本の食文化を守ることであり、自分のアイデンティティであり、魂やと思うてます。
まあ、一言で言うたら、鷹の爪に恋してるんやね」】

 

 

これを読んだ時に、志ある人は凛としているなと感動。
すごい人がいるもんだと思いました。
そしてその時は自分はやまつ辻田フェアをやることになるとは、、、まだ思ってもいませんでした。

 

でも、笹井さんから送られてきたやまつ辻田の七味を使った時に、衝撃を受けました。
これは本物だと。
香りも味わいの深さもすごいと。
久しぶりに興奮しました。
そしてスタッフに伝えると、、、七味好きなスタッフも感動して使い始めることに。

 

いつしか私とスタッフで、やまつ辻田フェアをやりたいね。
ベーグルと和風香辛料との組み合わせって面白いし新鮮だなと。
やまつ辻田の素晴らしい世界で皆さまに喜んでもらえたら最高だなと。

 

そう思ったら行動あるのみ。
辻田さんに連絡を入れてフェアを開催することに。
昨年度まで7月にやっていたNYフェアを6月に前倒しし、ニュースレターなどの告知や試作の準備期間を踏まえて7月にやることにしました。

 

麻生区「いのうえのうえん」さんにも、数か月前から協力をお願い。
いのうえさんも香辛料好きなので、楽しみと快諾いただきました。

 

いろいろな方に力を貸していただきながら、7月からやまつ辻田の香辛料を使うサンドを作ります。
皆さまに「やまつ辻田フェア」で笑顔になってもらえますように。
そう願ってやみません。

 

7月、旬の野菜を取り入れながらもっと新作を考えていきますので、ぜひよろしくお願いいたします。

やまつ辻田の情報はこちら。
HPから注文できます。
https://www.yamatsu-tsujita.com/