本日最終営業日を迎えて思う「お客さまと共に笑顔になれる絆作り」

お客さまと「共に」笑顔になれるお店を目指します。
私の願いは、たった一人でよいから「ベーグルカンパニーは私にとって大事な店です」と言って下さるお客さまを作ること。

皆さま、店主の茶野です。
今日が2022年の最終日です。

 

今年1年間応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。
最終日を迎えることができたのも、来てくれた皆さまのおかげです。

 

2023年のなすべきことは!
お客さまと「共に」笑顔になれるお店を目指します。

 

今日は自分の反省のお話しになってしまいますが、
こんなことを書いていいのか?とも思いますが、、、
いつもblogを読んでくれて応援してれる皆さまには正直でありたいと思い、反省の気持ちも込めて今の思いを書きます。

 

今年は原材料の値上げやスタッフ不足など辛いこともありました。
でもその度に、「私が頑張ることで自分の周りの人(お客さま、農家さん、取引先の方々、地元かわさき)が幸せになれるはず!役に立っているはず!!」と言い聞かせて自分を鼓舞してきました。

 

今年は皆さまに対しては「すべてに対して十分な時間が取れなくてごめんなさい!」と思っているのが正直な気持ちです。
皆さまを笑顔にするために十分なことができていたのかと自問したら、不完全燃焼なことが多かった。

 

マンパワー不足により、今までやってきたことを縮小したり諦めたりお断りしたり。
慣れない焼き菓子作りに気持ち的と技量的に余裕が持てなかったり。
毎日の仕込みも「もうこんな時間!やばいっ!!」ということばかりで焦ってばかりでした。

 

ある日気づきました。
自分は仕事を「終わらせるためにやっていて」、「皆さま一人一人を笑顔にするためにやっていない」ことを。
仕事が業務になってしまっていて、心ここにあらずになっていないか?

 

ベーグルが発酵していて早く成形しなくてはならないから、今この瞬間目の前に来てくれる方に十分なことができていない。
こういうことが積み重なっていくと、楽しくなくなっていきます。
ベーグルの成形は無事セーフだったとしても、心に小さな罪悪感みたいな小石が溜まっていきます。
お店にいることが辛くなっていた時期もありました。

 

お店は誰のためにあるのか?
お店は私たちスタッフが仕事をするためだけの場所ではありません。
私たちスタッフの自己満足のものを作る場所ではないんです。
お店はお客さまにあるんだという一番大切なことを痛感した1年でした。

 

仕込みが終わらなくても、仕事が終わる時間が遅くなっても、その日来てくれたお客さま一人一人に今の自分にできる精一杯が出来た時には気持ちが楽しい。
お客さまを笑顔にできた一つ一つの瞬間が、本当の励みになって日々の仕事を楽しくしてくれます。
目の前の一人一人のお客さまに自分が今出来る限りのことをして、喜んでもらえると、仕込みに明け暮れる日々を灯すあかりになります。

 

私たちのやるべきことは、実は非常にシンプルなはず。

 

「ベーグルカンパニーに買いにきてよかった」と笑顔になってくれるお客さまを作ること。
たった一人でよいから、「ベーグルカンパニーは私にとって大事な店です」と言って下さるお客さまという名の友人を作ること。
私たちがいるから「毎日が楽しい」と感じてくださること。

 

でも、それがどれほど難しいのかを、私たちは知っています。

 

2023年は目の前の一人一人のお客さまに、今の自分たちができる精一杯の真心をもって絆を作りたい。
お客さまが喜んで笑顔になってくれる。
それを見て私たちも笑顔になる。
お互いが一緒の時間を共有し、一緒の気持ちを共有して、共に嬉しくて一緒に笑顔になる。

 

お客さまを笑顔にしなくちゃ!と義務のように思うのではなくて。
人と人との関わりの中で自然に、共に笑顔になれる関係を目指したい。

 

私の尊敬する商いの先生がこう書いています。
「商いとは相思相愛の関係を作る営みであり、互いにありがとうと言い合える絆作りである」

 

2023年、志に立ち戻り、お客さまと共に笑顔になれるお店を目指します。
皆さま、今年も本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。