小さなこだわりの積み重ねでしか、笑顔になれる味は作れない!
皆さま、店主の茶野です。
残り2週間となった今月限定のフェア「削り節フェア」。
ベーグル3種類、サンド3種類の削り節アイテムを作っています。
今日は、削り節フェアのサンドのこだわり。
●茶野直球サンド
このサンドのこだわりは、まず配合のバランス。
今のサンドのバランスは、一番最初に決まった黄金のバランスです。
削り節の味をしっかり感じながら、クリームチーズ、海苔、ベーグルの全てが一体化できる。
実は、もっとたくさん材料をサンドしてあげたくて、最初に決まったものの、中身のバランスをどんどん多くした試作を作っていました。
それがこの写真。
クリームチーズを約3倍。
のりも2倍。
削り節も2倍入れたいのに、量が多すぎてサンドできないのでクリームチーズに練りこんだり。
中身を増やしたほうが喜んでもらえると思って頑張りましたが、スタッフからは不評。
「中身の量より、美味しいものが食べたいです」と言われる始末。
結局、最初に決めた今のバランスに戻しました。
次に、削り節の厚さ。
今のサンドは、ベーグルに乗る削り節量のマックスをサンドしています。
これ以上は乗りません。
たくさん乗せるので、噛んだ時に削り節がひと塊になってくちどけが良くなくなる。
1枚1枚の厚さによりサンドの印象が変わるので、厚さの違うサンドを作っては連日試食することを繰り返しました。
そして、削り節の種類。
本節か枯節か。
どっちも美味しくて迷ったけれど、より強く削り節の味が出ている本節に決めました。
そして海苔の美味しさ。
この海苔あっての、このサンドです。
2回目に西尾さんに会いに行った帰りに、この海苔をいただいたんです。
それで閃いたのがこのサンド。
何が原因で新作ができるかわかりませんね。
●由比缶詰所のツナサンド
こだわりは、ツナです!
由比缶詰所のツナあっての、このサンドです。
西尾商店の素晴らしい削り節に合わせるのは、最高のツナでなければ成り立たない。
由比缶詰所にも行ってきました。
西尾商店から車で10分の距離。
素晴らしい食材がこんなに近くの場所にある必然性に嬉しくなります。
このツナ、本当に評判良いです。
小さなお子様が、「おいしい、おいしい!」と言ってくれる。
こんなに嬉しいことはありません。
●旬のきんぴらごぼうサンド
こだわりは、きんぴらの食感です。
野菜の美味しさを感じてもらえるように、そしてベーグルと合うように硬め。
しゃきしゃきです。
そして、味付け。
きび砂糖でほんの少しだけ甘めにしています。
だからこそ、信じられないくらいたくさんの量のかつお節と合います。
最初は甘さほぼなしの味付けで考えていました。
でもスタッフの一人が、かつお節がしょっぱく感じるって言うんです。
私は普段から素材を全面に出す味が好みなので、「これはしょっぱいのではなく、かつお節の旨味なんだ」と思いましたが、お子様も食べるであろうことを想定して味付けを変更しました。
そうしたら、根菜類をあまり食べないお子様が完食したとコメントをいただき、変更してよかったなと。
私たちなりに最後の最後まで悩んで作り上げた削り節フェアの商品たち。
良かったのかどうかは、お客さまが決めること。
嬉しいコメントをいただくたびに、報われる思いを味わっています。
残り2週間の削り節フェアのベーグル、サンド、だしスープ。
皆さまの笑顔になりますように!